「無添加」表示はどこまで信じていい?
表示ルールの読み方
監修:佐藤あかり(ペット栄養管理士)
2026年6月18日公開・編集部
この記事の結論(3行)
①「無添加」に統一された公的基準はなく、何が無添加かはメーカーごとに違う ②見るべきは「無添加」の文字ではなく原材料表示と添加物の内訳 ③酸化防止剤ゼロが常に良いとも限らない(開封後の酸化リスクとのトレードオフ)
取材写真
「無添加」の定義は、実は決まっていない
ペットフードのパッケージでよく見る「無添加」。実は、この言葉に統一された公的基準はありません。ペットフード安全法が定めるのは添加物の上限などであり、「無添加と表示してよい条件」を細かく定めた統一ルールはないのが現状です。
つまり「着色料無添加(でも酸化防止剤は使用)」も「香料無添加(でも着色料は使用)」も、同じ「無添加」として書けてしまいます。何が無添加なのかは、メーカーごとに違うと考えたほうが実態に近いです。
パッケージのどこを見ればいいか
見るべきは表面のキャッチコピーではなく、裏面の原材料表示です。原材料は使用量の多い順に書くルールがあるため、最初の数個を見るだけで、そのフードの主な中身が分かります。
添加物については「何の目的で・何が」入っているかを見ます。酸化防止剤ならミックストコフェロール(ビタミンE由来)なのかBHA・BHTなのか。着色料は犬の食欲とはほぼ無関係で、飼い主向けの演出であることが多い、と監修の佐藤さんは指摘します。
当サイトの掲載フードは、公式の原材料表示が確認できるものに限定しています。表示が確認できなくなったフードは掲載を取り下げ、履歴も公開します。
取材写真
無添加=安全、とは限らない話
酸化防止剤を使わないフードは、開封後の酸化が進みやすいという裏側があります。脂の酸化した古いフードは風味が落ち、食い渋りやお腹の不調の原因になることがあります。
「無添加だから安心」で大袋を買い、1ヶ月以上かけて食べさせる——これは本末転倒になりえます。無添加系を選ぶなら、1ヶ月で食べ切れるサイズを選ぶ、開封後は密閉して冷暗所で保管する、といった管理とセットで考えることをおすすめします。