トリマーが現場で見ている
「毛艶とごはん」の関係
中村みずき(JKC公認トリマー)に取材
2026年6月11日公開・編集部
この記事の結論(3行)
①毛艶の変化にはフード由来のものと、ケア・季節由来のものがある ②トリマーが気にするのは「手触りの変化がいつからか」という時間軸 ③かゆみ・赤みを伴う場合はトリミングでもフードでもなく受診が先
取材写真
年間600頭を触って分かること
「毛艶は、手で触ると写真より正直です」。年間600頭超をケアする中村さんは、シャンプー前の手触りで被毛の状態を確かめるといいます。パサつき・脂っぽさ・毛の切れやすさは、写真では分かりにくい変化です。
ただし中村さんは「毛艶が悪い=フードが悪い、と短絡しないでほしい」とも話します。換毛期、加齢、シャンプーの頻度や種類、ドライヤーのかけ方。毛艶に影響する要因はフード以外にもたくさんあるからです。
フードを見直して変化があった子・なかった子
現場の実感として、フードの見直し後に手触りが変わったと感じる子はいるそうです。共通するのは、見直し前の食事のタンパク質や脂肪酸が不足気味だったと思われるケース。変化が出るまでには1〜2ヶ月かかるといいます。
一方で、皮膚トラブルを抱えた子は「フードだけでは変わらないことが多い」というのが中村さんの見方です。かゆみや赤み、フケの急増があれば、トリミングサロンでできることはなく、動物病院を案内しているそうです。
この感覚は取材にもとづくもので、統計的な裏づけを取ったものではありません。その前提で、参考情報としてお読みください。
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トリマーからの3つのお願い
1つめは「毛艶の変化に気づいたら、時期をメモしてほしい」。フードを替えた時期、シャンプーを替えた時期と突き合わせられると、原因の切り分けがしやすくなります。
2つめは「サロンで皮膚の異常を指摘されたら、様子を見ずに受診してほしい」。トリマーは診断はできませんが、毎月触っているからこそ気づける変化があります。
3つめは「オイルやサプリを自己判断で始める前に、今のフードの成分表を見てほしい」。すでに足りているものを追加しても、カロリーが増えるだけのことが多いからです。